こんばんは。あなたのわたしです。夏コミ1日目、いよいよ明日です。我々谷部は東 B-01aにて『声ヲタグランプリ』Vol.3を出しています。Vol.2もいくらか用意していますのでどうぞよろしく。

そして今回のVol.3の内容ですが…

○特集1 84年声優特集
 ・84年声優座談会
 ・84年声優レビュー
○特集2 水樹奈々特集
 ・欠席裁判 水樹奈々ファンを糾弾する!座談会
 ・七人の奈々
 ・水樹奈々傑作選
○声優アニメレビュー
○新人声優レビュー

楽しみにしていた皆さん、ごめんなさい、今回はグラビアページ無しです。本当に申し訳ない。

さて、今夜はVol.1記事公開の最終日です。"みほきよ談"と"ぼくらの愛した松田咲實"です。
"ぼくらの〜"ですが、ちょうど当時の松田社長の事件があった年の夏コミでした。それに対するぼくら谷部からの回答です。Vol.1はこの記事のためにあったと言っても過言ではないですし、この記事のおかげでこの同人誌、谷部の形が出来たと思っています。記事を書いた喰逃くんの渾身の言葉です。ぜひごらん下さい。
ところで個人的にはタイトルがあまりに秀逸だと思っていますが、それはもちろん私が考えたからそう思っているだけです。「私が愛したウルトラセブン」のパクリですが。

みほきよ談 

美星×清音
あの宇宙刑事があの事件の深層を語りおろす!
梶島版なのかねぎし版なのかはっきりしろ! お騒がせ対談連載第一弾。


美星 『アイマス』で河合久美になるはずだったキャラがある日突然お偉いさんの一声でゆりしーに変わっていたというような枕の噂を嬉々として語る雨音・カウナックでしたよ。
清音 いや、正解だと思うが。そのキャスト変更。
美星 仁後、若林、河合がプレイヤーズとかいう劇団のメンバーで、『アイマス』でも3人娘みたいなキャラで売るはずだったのが河合だけ外れた、というストーリーのゴシップらしいんだけどさ。
美星 なんていうか、ファンの妄想臭がすごくて感動した。
清音 でも河合久美はいてもおかしくない感じのキャストよね、実は。
美星 そーね。とりあえず、アイムで劇団仲間の3人のうち2人がいて1人がいない>ゆりしーが枕で乗っ取ったことにしてみよう、という創作の痕跡があまりに鮮やか。
清音 枕営業というのは多分ある種の人間にとってはキャスティングの説明モデルとして不可欠な要素で潜在的にあったのではないか、と最近は思っているよ。
美星 そうなのかもなあ。で今後導入の予定は。
清音 上手い=実力――下手=枕 例外(能登可愛いよ能登)、というような世界観ね。無論、上手い下手の二分法自体を解体するのが当座の戦略目標なので枕営業はいりません。
美星 いらないなあ。

美星 仁後と河合が両方『らぶドル』1期生だなあ。若林は誰の枕にやられたんだ。
清音 ふかりん、ついでモユ、ではなかろうか。
美星 2連敗か……。ていうかみのりんの上の姉が元ふかりんということを今知った。
清音 ふかりん急病の報を受けてNavelに直行した若林が見たものは、SGガールズ総出でなめまわされる西又先生の姿だった……。
美星 総出の中から選んだのか……。
清音 いや、違うよ。友情枕。
美星 新語か!
清音 たいへんたいへんたいへんと
美星 結局フリーなの?
清音 さあ。Aice5の入団オーディションでDROPS全員が堀江のチンコをしゃぶったけど頬袋が結局は決め手に、てのはこれ俺の妄想だっけ?
美星 聞いたことがあるようなないような。
清音 いや俺の妄想なんじゃないかな。今考えたし。
美星 そうかよ!

Aice5は多重口姦ユニット

美星 ああっ、口輪筋しまるぅっ、大頬骨筋あついよぉっ、はぁっ、こ、咬筋すごぉぉいっ、絞り取られるぅぅぅっ……あ、あっ、当たるぅっ、下顎骨当たるぅっ、出るっ、出ちゃううう……ハアハア……まだ呑んじゃだめよ……その大きなほっぺたでたっぷりかき混ぜてから、ね……。
ふふっ、合格よカンチ これからもわたし専用の頬袋として飼ってあげるわ、みたいなSSありそうな物だが。
清音 バカ頬袋に入れてるのに骨にあたるわけないだろ。
美星 いや、奥歯の奥のとこをアクセントとして当てるんですよ。神田さんののテク舐めんな。
清音 そこまで深いって事はないんじゃね? 頬袋。ああ、でも顎の下まであるのか。じゃあ骨も当たるなあ。
美星 ブラックホールやからね。
清音 ほっちゃんは生意気な後輩声優を孕ませるときに頬袋を活用してるんだよ。智秋が拳で広げたところにカンチが頬袋から十回分のスペルマを。
美星 ちょっと誤解があるようなので神田さんの下顎骨使いを図解したものを送る。
(転送開始)
美星 そしてこの転送速度。
清音 ううむ。
美星 まあとりあえず頬袋はほちゃ精子の生存に最も適した環境ということですね。
清音 そうですね。
(転送完了)

(図略)

清音 これは頬袋側ではなく口腔側に入れてるよね?
美星 両者の境界かな。
清音 これならマリ姉もできるぜ?
美星 頬袋から抜いて真ん中に持っていくのかな、と思うと奥の方で固いものに押し付けられる、という、まあ軽いサプライズですよ。
清音 なるほど。でも頬袋の密着しながら締まってくる感覚が凄いのでは。まずは。
美星 そこからまたツルっと外側に滑って柔軟かつ熱い筋肉に包まれるわけです。
清音 頬袋の口は結構前だぜ? 清音:ここで判明する、俺の頬袋実在説の立場。
美星 あえて言おう。

 手痛い裏切りを受けた。

美星 なるほどその方がいいなあ。
清音 そうでなければマリ姉の異様にいい滑舌を支える超絶舌捌きがカンチごときに負けるはずが。
美星 うむ。頬袋が架空の器官として存在しないと決めてかかったのは俺のエゴだったと今なら分かるよ。となんかの歌のような物言いで反省したぜ。
清音 なんの歌だっけ。
美星 さあ それはわからん てきとうだ。
清音 イカせることのできなかった藍ぽんを見下ろすほっちゃんの目の冷たい事といったら。「野中。このセカイ、可愛いだけじゃやっていけないよ」
美星 その夜あいぽんは生まれてはじめて心の底から泣いたよ。
清音 「まって、まってください、堀江さん! 私、脇なら! 脇なら!」
「野中。声優界は実力本位。いくら脇コキが上手くてもろくにフェラも出来ないなら仕事はもらえないよ」
美星 「しょうがないよ相手はあの人だもん。わたしもあんなに時間かかるとは思わなかったぁ。もう顎ガクガクだよ」
そんなうりょの慰めてんだか、わたしはイカせるだけはイカせたという優越感に浸っているんだかわかんない言葉が胸に刺さるというものだ。
清音 金朋先生は真っ先にイかせたけど歯形をいっぱいつけたので怒られたよ。
美星 なんか俺もあの人はタイムだけなら神田さん上回ってんじゃないかなと今思っていたところだ。
清音 犬歯で裏筋裂いてイかせたからね。
美星 荒っぽいわー。「え?速いほうが勝ちじゃないの?せっかくひっしょうほうを使ったのにー」
清音 ほっちゃんはサディスティックなキングって自意識でいるからね。マゾ的快感に翻弄されたのを恥をかかされたって思ったみたいよ。
美星 この下品な犬ッコロが!(私が、この私があんなことで……!)という心境ですか。
清音 ええ。
美星 ばんごはんを食べます。
清音 では続きはのちほど。
美星 つづくんかい。
清音 続くね。

Aice5は巨乳でできている

清音 そしてそんな金朋先生を裏へ連れて行くますみん&智秋。巨乳二人に特殊警棒で殴られまくる金朋先生。
美星 これいつの話なの? Aice5メンバーは既にほちゃ舎弟なわけ?
清音 アーツの三人確定。残り二人のうち一人をDROPSから選ぶオーディション。木村まどかは「なんか、木村が欲しいンだよね」とほちゃがいいだしてまどかはるかあやかの三つ巴決戦とかそんな?
美星 「木村」がほしかったのか…。なんかそのエピソードはほちゃの常人には推し量れない行動原理のようなものが垣間見えて美しいな。
清音 ミスで昂が来ちゃって「ボウヤ大人になったらまた来なさい」と。
美星 ミスしたなあ。
清音 そこで触っちゃわないのがほちゃとマツの格の違いですね。
美星 そこでジャイアンにっこり笑って「おう2代目そんな落ち込むなよ、俺の肉奴隷貸してやっからよ」……傷ついた。
清音 犯罪だから。てか、木村まどかバオバブよね。
美星 かたやほちゃの性欲処理 かたや小ジャイアンの筆おろしですよ。
清音 木村まどかデビュー当時ってもうジャイアン様ケンユウオフィスに移ってる気がするわ。
美星 しかし己の移籍程度でコバサナを手放すオスがいるものだろうか。
清音 だから木村まどかの調教はコバサナがしてるんじゃないかなってことなんだけど。
美星 まあコバサナは主の命ならS芝居もするドMだからなあ。
清音 いまバオバブはムラコ派とコバサナ派の角逐の場やからね。木村まどかもアナルはムラコ、マムコはコバサナに、といった。
美星 いかに下はダブル調教を受けたといえ、上の口の達者さでは青ニどもには遠く及ばないのではないか。だから非アーツ2枠がそれぞれ上の口枠と下の口枠だったということか。
清音 いや「あんた猪口じゃん」であやかが門前払いされたのが大きい。
美星 となると残るははるかか。
清音 亜希子は壁に手をつけ、と言われたのを拒絶して、取り押さえに来たますみんを一瞬でイかせて退場したからね。
美星 カッコよすぎではないか まあカッコいいからいいが。
清音 郁絵は連絡がつかなかった。というのは嘘で、ますみんがキラメロの話をされるのを恐れて連絡を握りつぶした。
美星 ますみんの巨乳小者チンピラというキャラは完成されているなあ。
清音 はるかはいよいよ、という段になってほちゃの巨大さに恐れをなし、逃げ出そうとしたけれど智秋に取り押さえられてアナルを特殊警棒でバキバキにされてしまい、結局失格。まどか一人が残った、という。
美星 グダグダだ……。木村オーディション……。
清音 でも、ほちゃは褒めてたよ。「あら、これは意外と……。浅野さんよりいいかも」「えー、そんなことないよ」と抗弁するますみん。デカいケツを振っておねだり。「負けない」と智秋もケツを突き出し、あっという間に4P突入。この4Pにまざってないてのがカンダさんが後々まで気にしていたことなんだよね。
美星 なんかDROPSオーディションに比べてハートフルだなあ。
清音 DROPSの時はマリ姉がみてるってとこでほちゃ気張ってたから。
美星 うりょはディープスロートで咽喉の病を患い手術までしたのに。
清音 時制はいつだ。
美星 DROPSからのAice5引き抜きオーディションのことです。2007年春に喉の手術を行った。同年5月28日配信分のインターネットラジオ「R-24hr」によると、喉を約半年前から痛めており、薬を飲みながら通院していたが、症状が一向に治まらずに手術に踏み切ったと。
清音 2005年10月お披露目やよ?
美星 三年殺しですよ。
清音 すげえ!
美星 もうちょっとほっといたら死んでたね。まああの一件で精神を病んだあいぽんが薬と称して毒を飲ませていたこともあったんだけど。
清音 スタチャのキングの座を守るための藍ぽん&うりょ潰し、の目的にしたがってしまっているでないの。
美星 辻褄が合ったなあ。
清音 合った。
美星 頬袋め、一昨日の一物がいまだに疼いておるわ。
ほちゃは、くっくっと湧き上がる笑みを堪えた。カンチという稀代の口業師は、すでに手の内にあった。
しかし、と、ほちゃは思う。
何かが、足りない。
そのとき、閃くものがあった。
「木村…」
「はっ?」
「木村が、ほしい」
このお人はまた、突然何を言っておられるのかと、ますみんは訝った。
主には、こういう奇矯なところがあった。しかし、一見面妖な言動の裏には、常に小人には思いも寄らぬ思惑が隠されていることも、ますみんは承知していた。
王の目に、淫靡な光が宿っていた。
美星 そんな時代小説。
清音 そしてキムラ声優一覧を何故か用意してある智秋。智秋の才覚にますみん嫉妬。
美星 そして甦るキラメロの記憶、というわけか。
清音 ますみん好きだよね、オレたち。
美星 いや、俺は別に。

ぼくらの愛した松田咲實

2007年5月28日昼ごろ。株式会社アーツビジョン代表取締役(当時)の松田咲實氏が、児童買春・児童ポルノ法違反容疑で書類送検されたというニュースが報道された。報道よりおよそ2ヶ月も遡る、4月4日の時点で、松田氏は逮捕され容疑を認めている(その際は病状を理由に釈放)。容疑は、更に4ヶ月を遡る2006年12月、オーディション受講者の16歳の少女に、面接合格をちらつかせて猥褻行為を行ったことである。
騒ぎはネット上で瞬く間に広まった。夥しく乱立した声優板のスレに、ぼくは翌日の仕事のことも気にせず、熱に浮かされたように一晩中張り付いていた。しかし徐々に、ぼくはその過敏な反応に違和感を憶え、やがて騒ぎの動向を見守るのをやめてしまった。その違和感はきっと、ぼくの松田氏に対する特殊な思い入れに基づいており、大多数の「声優ファン」の人達には通じないものだ。それは、同じ思いを持つ数少ない声オタの中でしか共有され得ないだろう。
 でも、だからこそぼくらは、その思いを語らなければならない。潔癖さを楯に、事件を巡る言説を簒奪していった彼らから、ぼくらはそれを取り戻す言葉を紡がねばならない。「堀江由衣の所属していた事務所の社長」としての姿でもなく、「オーディションに来た女の子に手を出す中年」としての姿でもなく、「ぼくらの愛した松田咲實」その人について語る言葉を。

 松田氏は1984年にアーツビジョンを設立。更に1990年には日本ナレーション演技研究所を、1997年には姉妹事務所のアイムエンタープライズを設立。多くの人気声優を輩出し、「声優ブームの立役者」とも目された。
 彼は、所属スタッフや俳優とのコミュニケーションに重きを置く、人望厚い人物として知られていた。その人柄は、関係者の記した記事や文献、あるいは所属声優の語る「うちの社長」といった感じのトークから偲ばれる。
 しかしそのようなイメージを一転させるインパクトが、事件にはあったのかもしれない。特に若い女性声優を中心に据えて、商業活動を行なっていた総元締め。それは、商品あるいはその候補たる女性に手を出せる立場にある。声優ファンの中には、事件をそのように捉えた者もいただろう。
 そして批判の矛先は更に、女性声優たちへと向かった。実際にそういった行為を通して仕事を得ていたのは誰かという「犯人探し」が始まった。奇妙 なことに、今回の事件に“絶望”しアンチに回った者も、逆に予てから“アーツ・アイム的”な売り方を苦々しく思っていた者も、両者は驚くべき同調を見せて「怪しい」とされた声優叩きを行った。
 枕営業。その言葉は、事件を語る上での一つのキーワードにまでなってしまった。
 かくして事件は、枕営業を行なっていた声優は誰かという魔女狩りの言説として肥大した。それを排した所に成り立つ「実力主義」を求めるファンの運動として、事件は彼らによって回収されていった。
しかし、決して見過ごされてはならない点がある。事件はあくまで、優位な男性の立場からの、パワー・セクシュアル・ハラスメントであった。批判はまず、そのような下劣な男性性を断罪するところから、始められなければならないはずだ。しかし、魔女狩りの言説では当の加害者男性の姿は巧妙に隠され、なぜか女性の側を叩く言葉ばかりが先行する。
 それはやはり、批判する側として己の立場を確保し、痛みのないままに当事者のごとく振舞おう欲する消費者たちの、男性的で身勝手な視線ではないだろうか。その視線は奇妙にも加害者の姿を、批評家たらんとする男性たちの立場に共鳴させて隠蔽し、いもせぬ魔女ばかりを罪の引受人とする共犯的な言説で世界を埋め尽くす。その先に出来上がるものこそが、彼らの求める「実力主義」に基づいたシステムだ。
 それは奇妙な偽善で縫い合わされた、埃のない綺麗な世界だ。そういった潔癖さとは無縁のぼくらが、そこに入り込む余地はない。そしてそこには、ぼくらの愛した松田咲實の姿もやはりないのだ。

ぼくらの愛した松田咲實。彼は、ぼくらの愛した女性声優を育てた人物であるかもしれない。しかしそれは、彼が欲望に忠実な一人の男性であったこととは矛盾しない。女性を、保護者のような視線で時に厳しく時に優しく見守ることもあれば、邪まな視線でその身体を見ることもあっただろう。そして、還暦近くにもなって後者の欲望を理性によって抑え切れなかったという、どうしようもない浅はかさは、決して許されるものではない。
 だがそれは、そのような犯罪自体として断罪されるべきものだ。彼の作り上げた、声優を巡るビジネスシステムは、一人の犯罪者の姿からは独立している。
彼女たちの放つ一瞬の輝きは、誰が何と言おうと本物であった。彼女たちがそれを奔放に発揮するシステムを作り上げるため、松田氏以上に貢献した者がいただろうか。その輝きは、彼の犯罪に決して矛盾するものではなく、却って勢いを増すものでさえある。
ぼくらの愛した松田咲實。彼は優秀な仕掛け人であり、多くの人々が彼の仕掛けを喜んで受け入れた。事件を境に、そのようなビジネスを汚いものと “絶望”し、アンチに回った者たちがいる。しかしそれは、消費の向こうに我が儘な欲望を投射していただけであり、消費行動以上の見返りが得られないことに 憤る子供じみた行為であろう。ぼくらはその偽善的な言説から疎外される。彼我を分かつ溝は、狭くとも恐ろしく深い。
ぼくらは別に、彼が売りの一つとして仕掛けた処女性なんかに金を投じていた訳ではない。もっと根元的な、役者性を、存在感を、肉体性を、より広い妄想を愛し、喜んで金を投じたのだ。
だからぼくらは、犯罪者としての彼をあくまで断罪する。同時に、彼自身の犯罪を見ずに魔女狩りの言説に逃げ込む声優ファンとは袂を分かつ。
そして今でも、彼に感謝の言葉を贈りたいのだ。社長、今までありがとうございました。いい夢を買わせてもらいました。あなたが作り上げたものを、ぼくらは今でも愛しています。(喰)