ひとりぼっちの〇〇生活

 好きな声優ユニットが3月で解散し、人生第二章が始まった。そんな始まりの季節にぴったりのアニメ『ひとりぼっちの〇〇生活』。主人公・一里ぼっち役のもりちーこと森下千咲は今作がアニメ初主演。主演どころか名前ありの役が初で、イベントもラジオもニコ生も何もかもが初めてというフレッシュなキャスティングである。ラジオ『ひとりぼっちの〇〇ラジオ生活』では初回に「収録ブースの中にスタッフさん?がいらっしゃいますけどどのような役割をされてるんでしょうか?」(正解は構成作家)という初々しい質問をし、第2回以降も毎回ラジオについての素朴な質問をするのが毎回お決まりとなった。ラジオやイベントでは新人らしからぬ堂々とした立ち振る舞いを見せることもあったが、卒業式イベントでは号泣。ラジオは笑顔で終わるのかと思ったら音泉プレミアムのおまけパートで号泣。新人声優が初主演アニメのラストイベントで泣いてしまう姿、本当に一瞬しか見れないきらめきだと思う。ぼっちが最初に友達になる「動きたくない人」こと砂尾なこ役には田中美海。作品として最初のイベントは3月下旬に開催された『AnimeJapan2019』のKADOKAWAブースでのステージイベント。アフレコ自体はWUGのファイナルツアーと並行して行われていたようだが、エイベックス案件ではない作品のメインキャストとしてステージに登壇するみにゃみに勝手に第二章を感じていた。なこは金髪ということもあり外見からはヤンキー・怖い人に見られがちだが、実は優しい素直な子という役どころ。WUG最初期に田舎っ子だった青山吉能山下七海は都会っ子のみにゃみのことを神奈川のヤンキーだと思っていたというエピソードと重なるところがある。このみにゃみヤンキー説はWUG夏合宿DVDで見ることができるよ。まだまだ新人だと思っていたみにゃみがもりちーに対しては先輩然としているのがまた新鮮で良い。あと低めのトーンの田中美海が本当に好き。なこに続いてぼっちの友達になる世界の残念副委員長、本庄アル役には鬼頭明里。アルは「かわいい」と「残念」のバランスが絶妙なキャラクターだったなあと思う。残念言うな。田中美海鬼頭明里が2人ともツイッターを始めたことで「残念だなあ」「残念言うな」のやりとりが見れる世界になったのすごくない? 時々アルがなこのことを「なこすけ」って呼ぶのが好きです。だってなこすけ呼び、みなぞう感あるじゃないですか。続いて友達になるのは忍者に憧れる金髪美少女、ソトカ・ラキター。演じるのは黒瀬ゆうこ。本作に関するインタビュー記事での「アニメ出演が久々なので嬉しい」「もう叶わないだろうと思っていたアニメのオープニングを歌うという夢が叶って嬉しい」といったコメントから、本作にかける意気込みがビシビシ伝わってきたところだが、卒業式イベントでも昼の部の時点で号泣。隣にいた鬼頭明里との「まだ昼の部だよ」「昼の部でも泣くよ!」というやりとりが印象的だった。メインキャスト陣に「黒瀬さん」じゃなくて「黒瀬ちん」って呼んでほしいと言ったが、ぼっち役のもりちーだけはしばらく「黒瀬さん」呼びが直らなかったというエピソードはまんまソトカとぼっちなんだよな。お話としては2年生に進級したところで1クールが終了となり、市ノ瀬加那演じる倉井佳子ちゃんとはまだ正式には友達になっていないし、ぼっちの友達作りはまだ道半ばである。原作もまだまだ続いているところだし、続きがアニメでも見たい。Blu-ray 売れれば アニメ2期できる(以下12回くりかえし)(ロサ)